スケーリング~チワワの歯石除去

犬は2~4日程で歯垢が歯石に変わると言われています。
日々のデンタルケアは重要ですが、それでもそれだけではどうしても歯石の蓄積から逃れるのは難しいのが実際です。

 

 

スケーリング(歯石除去)の概要

施術 全身麻酔を行って動物病院で施術
時間 日帰り~1泊入院
費用 25,000円~数十万円(麻酔とそれに伴う検査も含む)
ペット保険 適用外(ただし歯周病治療の為の医療行為と判断される場合は適用される場合も有り)

スケーリングの必要性

人の場合と同様に、蓄積した歯石は歯周病を引き起こす可能性が高くなります。
これは、歯石の周囲に歯周病を引き起こす細菌が溜まり易くなるのが原因です。
出血や歯茎の腫れ程度の軽度な状態から、酷くなるとアゴの骨や頬の筋肉まで溶かす事も有ります。
スケーリングで歯周病が改善しないと判断されたら抜歯と成る場合も有るので、酷くなる前に手を打つ事が重要です。

ブラッシングだけで歯石を完全に防ぐ事が出来ないのは、犬の口内は弱アルカリ性な事にも原因が有ります。
人の口内がPH6.5〜7.0の弱酸性なのに対し、犬の口内はPH8.5〜9.0と言われております。
その為、比較的虫歯は出来難いものの、その反面歯石の蓄積が起こりやすく成ります。
2~4日程で歯垢が歯石に変わると言われているのはそれが理由です。

歯石除去の施術

一部の動物病院では鎮痛剤や局所麻酔を用いたスケーリングを行っている所も有るようですが、一般的には全身麻酔を行ってのスケーリングと成ります。
午前中に病院に預け、血液検査等で問題が無ければ全身麻酔後にスケーリングの施術、経過観察を経てその日の夕方に引き取るパターンが多いようですが、1泊入院と成る場合も有ります。

歯石除去を謳うペット用デンタルケア用品や、一部のサロンでも歯石除去を行う所も有りますが、人の歯の場合と同様に実際に歯周病の原因と成るのは歯と歯茎の間=いわゆる歯周ポケットに出来た歯石なので、目に見える箇所の歯石を除去しても見た目以外に余り意味は無いと言えます。
見た目は綺麗に成りますが、歯周病予防には余り意味は有りません。

また、犬用のピックやスケーラーも市販されていますが、家庭で無理に歯石除去を試みようとした結果、嫌がられると通常の歯磨きさえもさせてくれなく成る可能性も有ります。
麻酔に対する抵抗が有るかも居るかも知れませんが、やはり動物病院で施術するのがベストでしょう。

歯石除去の医療費

 

 

一番基本的な施術です。
体重3kgのチワワの麻酔~歯石除去の施術炎症を止める薬の処方です。
場合によっては事前にレントゲン検査等が必要と成りますが、それらの事前検査は含みません。

歯周病が進行してる場合は抜歯を行う事も有るので、その場合の医療費は増加します。
外科手術が必要な場合はさらに高騰します。
歯の状態や治療方法によって変わるので、あくまで最低金額の参考としてお考えください。

全身麻酔前には血液検査を行うので、定期的な検査を行っていないならば、折角なのでその際にその他の検査も依頼するのも良いでしょう。

なお、病院によっては検査内容や施術内容が違ったり、或いは状況によって1泊入院と成る場合等様々なので、トラブルと成らないように事前に獣医師にお問い合わせ下さい。

また、歯石除去は治療ではないので、乳歯遺残の場合と同様に基本的にペット保険は適用されない場合が殆どです。
ただし歯周病の治療としての歯石除去や抜歯を行う場合は保険が適用される場合も有ります。
保険に加入されてるならちゃんと申請しましょう。

歯石除去に関する注意点

全身麻酔する以上リスクは生じます。
全国の多くの動物病院では全身麻酔を行って歯石除去を行いますが、リスクはゼロとは言えません。
また、心臓疾患や呼吸器疾患が有る場合、また高齢犬の場合など、事故のリスクが高いと判断されると施術されない場合も有ります。

体力的にも余裕のある若いうちに1度綺麗に歯石を除去して、後に歯みがきを頑張るのが良いでしょう。
残念ながら、幾ら歯石を除去してもまた3~4日程歯磨きをサボると歯石が出来てきます。
結局は、家庭でのマメな歯みがきが、犬に取っても経済面に取ってもそれがベストと言えそうです。

ブラッシングでは完全に防ぐ事は難しいですが、それでも歯みがきをしてるのとしてないのとでは随分違うのでしっかり頑張りましょう。

歯石除去後のアフターケア

全身麻酔を行ってのスケーリングは、犬にも経済的にも少なく無い負担と成ります。
でも残念ながら、いくらスケーリングを行ってもそのまま放置していると、1年も経てばまた元通りに成ってる事も有ります。
麻酔も施術も行わないに越した事は無いので、元の木阿弥と成らないようにケアが必要です。

前述したように、犬の口内環境の問題で歯石が蓄積するのは仕方ない面も有るのですが、それでも少しでも歯石の蓄積を防ぎ、2度目のスケーリングを先延ばし、出来る事なら行わなくて済むような環境と習慣が大事です。

1.歯みがき
人も犬も、デンタルケアはこれが基本です。
毎日こまめにハブラシで磨いてあげましょう。
何より重要なポイントです。

2.ドライフード
ウェットフードよりも歯に残りにくいとされているので、出来る事ならドライフードを与えるようにしましょう。

3.おやつを控える
人の歯と同様、歯の環境の為にはおやつは控えた方が良いでしょう

4.噛むおもちゃ、牛皮など
ロープやラバー等の噛む玩具は、歯みがきの効果も幾らかは有るので、歯垢の除去には幾らかの効果は見込めるでしょう。
牛皮やアキレス腱も同様です。
ただし、硬すぎる噛む玩具や牛皮などは、歯を痛める恐れが有るので、柔らかめを選びましょう。

ブラッシングの代わりには成らないので、きちんと歯磨きしてあげる事が何より重要です。

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