チワワの医療~マイクロチップの埋め込みと登録

ペット用マイクロチップとは?

マイクロチップとは、個体認識の為に体内に埋め込む小型の集積回路です。
専用リーダーをかざす事で、個体の識別情報が読み取れます。
迷子や事故で保護された場合等、マイクロチップから情報が読み取れれば、もし離れ離れに成った際にも再会出来る可能性が高まります。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/chip.pdf

 

幾つかのメーカーから発売されていますが、大きさは直径2mm、長さ12mm程度が標準的な大きさです。
それを注射器状の器具(インジェクター、)で、獣医師の手により首筋の皮下に注入します。
一般に、痛覚を感じ難いとされている箇所に埋め込みます。
我が家のチワワにもすでに埋め込まれてますが、外から触っても全く分かりません。
施術直後から、引っかいたり違和感を感じる様子も無かったので、自覚は無さそうです。

 

現在は国際規格にのっとって設計製作されているので、少なくもここ数年内に埋め込まれたチップが規格違いで読み込めないと言う事は有りません。
らだし、読み取り機(リーダー)が保健所は勿論、犬が保護されるで有ろう箇所に完全に普及してるとはまだ言いがたい現状です。
ですが、チップを埋め込む犬が増えると共に、チップを読み取るリーダーの普及も今後は進むと思われます。

埋め込み後は体内に固定されるので、基本的に取り出しは不可と成ります。

申し込みと施術は?

施術は獣医師が行いますので、動物病院で行うのが一般的です。
罹り付けの獣医師にご相談下さい。
また、ペットイベントや動物愛護関連のイベント等で、安価にチップの埋め込みと登録が出来る場合も有ります。
その場合も、施術は必ず獣医師が行います。

登録完了後、IDが印刷された登録管理通知書が郵送されます。
IDが解らなく成ると、引越しなどで住所が変わった場合の更新手続きに支障が出る場合も有るので、この通知書は紛失しないように保管しておきましょう。

飼い主の変更や連絡先等の変更が有った場合、マイクロチップデータ登録完了通知書の画像を添付して日本獣医師会にメールでその旨を連絡します。
連絡の着かない連絡先を登録していても無意味なので、引越し等の際には手続きをお忘れ無く。

 

費用は?

料金は、チップの埋め込みにおおよそ数千円~1万円程度が必要です。
別途、登録費用として1000円が必要です。

施術に関しては、ペットのイベントや動物愛護関連イベント等、獣医師会が出展していれば安価にチップの埋め込みを行える場合もあります。

また、市町村によってはチップ埋め込みに対する1000円~2000円程度の補助が出る場合も有ります。
詳しくは在住市町村のホームページをご確認下さい。

最後の命綱として

このチップは、あくまでスキャナーを持つ施設に保護された段階で、チップ番号を読み取って飼い主に連絡が可能と成るシステムです。
チップを入れているから絶対安心とはいえません。
発信機ではないので探し出す事は不可能です。

現実的に、チワワの場合は散歩中に脱走して離れ離れに成る事は、他の活発な犬種に比べて多くは無いでしょう。
そう考えると、チワワへのチップ埋め込みは余り意味は無いと考える事も出来ます。

ただし、残念ながら小型犬の盗難は起こりえる事です。
その場合、このチップが個体識別の要と成るので、仮に盗難された場合も本来の飼い主で有る事を証明する大きな証拠と成ります。

事件や事故は何時起こるかは解りません。
最悪の場合に備えて再会の可能性を少しでも繋ぐ為にもチップの埋め込みをお勧めします。